【タイトル】

校長挨拶

【本文】

                               校長  赤 羽 幸 子    令和6年度がスタートしました。 入学式では新1年生101名を迎え、全校児童768名、総計27学級でのスタートとなりました。登校してきた子どもたちの顔は、新しいことに挑戦する意欲に満ち、輝いて見えました。入学、進級という節目の時を大事にして前向きな気持ちで物事に取り組み、大きく成長する1年となるように、教職員が一丸となって教育活動に携わってまいります。       さて、本校正門前には大きな人型のオブジェが立っています。このオブジェの名前は「ユメノタネーハコブ・マク・ハルー」といいます。百年校舎を建設する際、当時3年生の子どもたちとのワークショップをもとに製作されました。夢の種を携えて運び、種蒔きをしている姿を表しているそうです。製作に携わった当時3年生の先輩方が持っていた夢の種は、今頃どこで花開き、実を結んでいるのでしょうか。あるいは今が成長の真っ只中なのでしょうか。夢の種を大切に育んでいることを心から願っています。     今年入学した1年生が大学を卒業する年は2040年になります。一体どんな未来が待ち受けているのでしょうか。昨今、急激に社会が変化して、将来の予測が困難な時代と言われています。様々な仕事をAIやロボットが担うようになっているかもしれません。想像を超える革新的な技術が発展しているかもしれません。世界中の争いごとが皆解決していたらいいなあと思います。「ユメノタネ」像を見上げながら、将来子どもたちが持続可能な社会の創り手となり、幸福な社会の中で自分が持つ夢の種を花開かせるために、学校教育が果たすべき使命を一層強く感じました。     今年度本校の教育活動において、自分なりの考えや疑問をもち見通しをもって学習を組み立てることや、他者と情報や意見をやり取りしながら考えを深めていく過程を重視した学習を推進していきます。また、内容を取捨選択し整理して相手に伝えたり、相手のよい面に目を向けて話を聞いたり、合意形成に向けて互いの立場に配慮しながら話し合ったりする活動を大切にしていきます。そして、皆で意見やアイデアを出し合って、課題を解決したり行事を成功させたりする達成感を多く味わっていけるよう努めていきます。    今年度も武蔵野市教育課題研究開発校として、教科横断的な学習や探求的な学習を通して全学年で市民性を育む教育を推進します。全学年を通して地域の施設や諸機関を訪問したり、ゲストティーチャーを招いたり、取組を発信したりする学習を推進し、地域を身近に感じ大切にしようとする心情を育てると共に、よりよい地域・社会づくりに向けて課題を見つけ探求する学習をすすめ、地域の教育環境を生かした教育活動を推進します。そしてその成果を11月22日に研究発表会として発表いたします。     子どもたちが多様な人々とのつながりを大切にしながら、力を合わせて課題を解決することや、自分のよさや可能性に自信を持ち目標を達成していく喜びを感じる体験を重ねて力を伸ばすためには、学校・家庭・地域の一層の連携、協働が必要です。子どもを真ん中に、保護者・地域の皆様との絆を深めてまいりたいと思います。 今年度も教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。


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